イタリア研修での仕事

昭和音楽大学のイタリア研修のレッスン伴奏兼通訳のお仕事をしました。

毎年3年生の声楽科とピアノ科の一部の学生さんが研修所にやってくるそうで、あるご縁からこのお仕事をさせていただくことになり、メゾソプラノのEvghenia Dundekova先生のクラスを担当しました。

 

約1週間みっちり毎日個人レッスンがあり、最後に演奏会で1人ずつその成果を発表する機会もありました。

私と同じように伴奏や通訳で来ていた他の方々もみなさんイタリア生活が短くない年数なので、仕事後に色々情報交換したり、イタリアあるあるの笑い話をしたりしました。

私はこう見えて(?)、かなり人見知りというか緊張するので初日、2日目くらいは自分でも笑えるくらいガチガチでした。でも、いつものことでもあるのでネガティブにならない、丁寧に仕事をしようということだけを常に頭において3日目くらいからは周りの方と色々お話できて楽しい1週間を過ごさせていただきました。

 

レッスン伴奏は私がイタリアに来てからずっとやっている仕事です。

なので今はかなりのアリアや歌曲、重唱なんかも弾いたことがありますが、最初の頃は本当に知らない曲が多すぎて毎回死ぬほど緊張もするし、難しい曲で歌ってる人のむしろ邪魔みたいな伴奏になってしまったことも。今でも常に知識を増やさないとと思うし、もっと余裕を持ちたいと思うこともあります。それでも、たまに新しい環境にレッスン伴奏に行く時に少しは自分の成長を感じられる時があって嬉しくなります。

それにしてもよく考えると人生で初めて伴奏をしたのは10歳の時に歌おうと思って入った合唱団で、あれ以来ずーっと歌の伴奏はやり続けているわけです。音楽科の学校に通っていた時に他の楽器の伴奏をする機会もあり、もっと他の楽器ともやりたいとあの時から今でも思うのですがなかなかご縁がなく、一方で歌の伴奏は増え続けています。